“うずま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渦巻60.7%
17.9%
16.7%
渦捲4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単調な船旅にあき果てて、したたか刺激に飢えた男の群れは、この二人ふたりの女性を中心にして知らず知らず渦巻うずまきのようにめぐっていた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
トコトン/\、はらり/\、くるりと廻り、ぶんと飛んで、座はただ蠅でおおはれて、はておびただしいかなうずまく中に、幼児おさなごは息がとまつた。
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それでもなお余ったのがからすねずみえさとなるのだが、中にはそれらの動物の目にも触れないで、わんだ枝のまま地にうずまって腐っているのもあった。
藍色の空には、白く光る雲が、糸のように流れているばかり…………崖の下には、真青まっさおく、真白く渦捲うずまきどよめく波の間を、遊び戯れているフカの尻尾しっぽやヒレが、時々ヒラヒラと見えているだけです。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)