“うづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウヅ
語句割合
44.7%
27.0%
11.8%
3.3%
2.6%
巴渦2.0%
烏頭2.0%
1.3%
0.7%
0.7%
(他:6)3.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「富士一つうづみ残して青葉あをばかな」其青葉の青闇あおぐらい間々を、れた麦が一面日のの様に明るくする。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
夜露よつゆれたくさが、地上ちじやうあふれさうないきほひで、うづめてゐた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
絶壁の下をのぞくと、川の水勢と精神とが清い油となつてうどみかかり、おほきなふちとなつて幾重にもうづを卷いてゐる。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
といふ騷ぎ。兩國廣小路の人混みの中にうづを卷いた喧嘩の輪が、雪崩なだれを打つて柳橋の方へくだけて來たのでした。
が、今にも頭が堪へ難い程重くなつて、ズクズクうづき出す樣な氣がして、渠は痛くもならぬ中から顏を顰蹙しかめた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
が、今にも頭が堪へ難い程重くなつてズクズクうづき出す様な気がして、渠は痛くもならぬ中から顔を顰蹙しかめた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
北には暗黒なるアルピイの山聳え、南には稍〻低き藍色のアペンニノ横はりて、此間をうづむるものは、唯だ緑なる郊原のみ。
強ひて時間を限劃げんくわくしようとしても、三月七日の後、十二月みそかの前にはうづむべからざる空隙がある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
夜のあめはあやにさやけし微塵数みぢんすううづ新星にひぼししぶきれつつ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さゐさゐしうづの羽ごろも取りかくし天つをとめが真素肌ますはだし見し
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
水量の多い今は巴渦うづを巻いて流れて居るところもあつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
それに、今日の船旅では、すくなくともその人達が一番多く見送人を集めてゐたので、その周囲にはいろいろな色彩が巴渦うづを巻いて、裾模様がチラチラしたり、ダイアの指環がかゞやいたり、派手な水色のパラソルに日影が照つたり
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
道庵は、多分田螺たにしを干して粉末こなにしたのと、毒草どくさう鳥兜とりかぶと烏頭うづだらうと申しますが、それを打ち明けると殺されるから、家へ歸つて研究すると言つて
芳香ある花柚はなゆや、猛毒ある烏頭うづは、春季には開花せぬものであるけれども、同じく花時に於て其の芳香をも猛毒をも其の花に存して居るがごとく、草木は其の開花抽芽の時に當つては、自體の性能精氣を花や芽に存して居るものである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
住職は不在であつた。楊庵は寺の僕に猫をうづむることを謀り、且布施金二朱を持つて来たことを告げた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
こゝにうづめらるゝものは、悉く化して花となり香となり、死者は再びこれより起たん。
兎角とかうするうちに半紙八つ切りの料の紙、小さく折られたるが雲形塗のお盆の上にうづたかくなりぬ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
かんなを持つては好く削らんことを思ふ心の尊さは金にも銀にもたぐへ難きを、僅に残す便宜よすがも無くて徒らに北邙ほくばうの土にうづ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ベヘモと渦潮うづの発情の気色けはひがすると、
湖水全體が一團となつて恐ろしい大きな渦紋うづを卷くかと思はれる。
霧の旅 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)
二十年はたとせにあまるいつとせになるといふみほぎのにはに差せる光やうづのみひかり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
盤渦うづきかへりほとばし
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
そのときはもうまつ先の烏の大尉は、四へんほど空で螺旋うづを巻いてしまつて雲の鼻つ端まで行つて、そこからこんどはまつぐに向ふのもりに進むところでした。
烏の北斗七星 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
番頭の孫作と、柳屋の幸七は、左右から抱き起しましたが、主人傳右衞門は、一くわいのボロくづのやうに欄干にうづくまつて、最早息があらうとも覺えず、生命の最後の痙攣けいれんが、僅かにその四に殘るだけです。