“苞”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つと78.3%
ほう13.0%
くる2.2%
づと2.2%
はう2.2%
ホウ2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虫を捉えて食べるという苔、実の頭から四つの羽のつとが出ている寄生木やどりぎの草、こういうものも翁には珍らしかった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
クズシは西国一般に魚の肉をたたいて集めたもの、すなわち東で蒲鉾というもののことで、それをつとで包むから苞クズシである。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その葉はぐるぐるに縮れ葉の下にはもう美しい緑いろの大きなほうが赤い毛をいて真珠のような実もちらっと見えたのでした。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そして花穂かすいほう暗赤色あんせきしょくであるから、わがバショウの葉の裏面りめんが緑色で
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
また昨日きのふ今日けふ新墓しんばか死人しびと墓衣はかぎくるまってかくれてゐよともはッしゃれ。
わらづとに巻いてある鉢だの皿だのは、くずれ落ちて粉々に砕けたし、日吉の体も、手車と一緒によろめいた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吹かれつつはうぬぎすててかきつばたしづもる獄庭にはの花となりたり
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
「一つの思い出」にワヤワヤと響いている声々のうちに「失われる緑」や、「春から夏へ」の、一人の少女が若い女性へとその蕾の勢でホウをやぶってゆく生活の記録のうちに、もう日本にも新鮮な小さい婦人たち——little women がのびつつあることを、ひしひしと感じさせる。