“苞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つと79.2%
ほう12.5%
くる2.1%
づと2.1%
はう2.1%
ホウ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つとに入れたは何だか知らねえ、血で書いた起請きしょうだって、さらけ出さずに済むものか、と立身上たつみあがりで、じりじり寄って行きますとね。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
花茎かけいにはかならずその途中に狭長きょうちょうほうがほとんど対生たいせいしていており、花には緑色の五萼片がくへんと、色のある五花弁かべんと、五雄蕊ゆうずいと、一雌蕊しずいとがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
また昨日きのふ今日けふ新墓しんばか死人しびと墓衣はかぎくるまってかくれてゐよともはッしゃれ。いたばかりでも、つね身毛みのけ彌立よだったが、大事だいじみさをつるためなら、躊躇ちゅうちょせいで敢行してのけう。
わらづとに巻いてある鉢だの皿だのは、くずれ落ちて粉々に砕けたし、日吉の体も、手車と一緒によろめいた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吹かれつつはうぬぎすててかきつばたしづもる獄庭にはの花となりたり
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
一人の少女が若い女性へとその蕾の勢でホウをやぶってゆく生活の記録のうちに、もう日本にも新鮮な小さい婦人たち——little women がのびつつあることを、ひしひしと感じさせる。