“花弁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなびら82.2%
かべん15.6%
くわべん1.1%
はらびら1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハンカチイフもて抑へければ、絹の白きに柘榴(ざくろ)の花弁(はなびら)の如く附きたるに、貴婦人は懐鏡(ふところかがみ)取出(とりいだ)して、咬(か)むことの過ぎし故(ゆゑ)ぞと知りぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
花下(かか)にある五萼片(がくへん)は宿存(しゅくそん)して花後(かご)に残り、八片(へん)ないし多片の花弁(かべん)ははじめ内(うち)へ抱(かか)え込み、まもなく開き、香(かお)りを放って花後に散落(さんらく)する。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
狭い室内には、大きな二つの椅子と三つの画架、机、絵の具箱、カンヴァス、灰皿、大きな口のかけた壺のなかには、黒いダリヤが花弁(くわべん)をおとしてゐて、足のふみばもなかった。
秋は淋しい (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
さあ、言わないことか、花弁(はらびら)の中へ迷込んで、虻(あぶ)め、蜿(もが)いても抜出されぬ。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)