“はなびら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
花片40.0%
花弁35.6%
11.7%
花瓣4.9%
花葩2.4%
2.0%
2.0%
0.5%
花辨0.5%
葩弁0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処にある花は花片も花も、不運にも皆んで居る。完全なものは一つもなかつた。それが少しまりかかつた彼の心を掻き乱した。
牡丹たちまち驚いてれば、花弁から、はっと分れて、向うへ飛んだは蝴蝶のような白い顔、襟の浅葱れたのも、空が映って美しい。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぽとりぽとりと血の滴るようにが散って仕舞う、或は、奇岩怪石の数奇を凝らした庭園の中を、自分が蜻蛉のようにすいすいと飛んでいる。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
大理石色薔薇の花、く、また淡紅して今にもけさうな大理石色薔薇の花、おまへは内證花瓣の裏をみせてくれる、僞善の花よ、無言の花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そこでさっそくにその花葩を摘み採り、試みに白のハンケチにすりつけてみたところ少しも濃淡なく一様に藤色に染んだので
カキツバタ一家言 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
能代の膳には、徳利をはいて、児戯みたいな香味の皿と、木皿に散蓮華が添えて置いてあッて、猪口黄金水には、桜花が二枚散ッた画と、端に吉里と仮名で書いたのが
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
でせう」と云つて、自分のを、つてて、ふんといで見せた。代助は思はず真直つて、の方へらした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
れどもいて絢爛たり。昌黎うる牡丹もと白紅にしておの/\に、月界採虹玲瓏としてる。ごとに一聯あり。なる分明にしてなり。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
草鞋に踏みった雪片は、山桜の葩弁のように、白く光ってあたりに飛び散る。
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)