“びら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ビラ
語句割合
比羅26.3%
15.8%
10.5%
広告10.5%
10.5%
廣告5.3%
5.3%
5.3%
貼札5.3%
貼紙5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またこの飴屋が、喇叭らっぱも吹かず、太鼓をトンとも鳴らさぬかわりに、いつでも広告の比羅びらがわり、赤い涎掛よだれかけをしている名代の菩薩ぼさつでなお可笑おかしい。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其文そのふみびらけばたゞ一トこと美尾みをにたるもの御座候ござさふらふ行衞ゆくゑをおもとくださるまじく、此金これまちちゝをとのねがひに御座候ござさふらふ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
平次はその大ダンびらのやうな匕首を見せました。
座席を取りに行きたくてたまらないことをみずから打ち消しながら、芝居の広告びらのまわりを歩き回った。
時は春「うす紫にうち煙つた朧月夜」で「風も無いのに眞白に咲き滿ちた櫻の梢からは、音も無く花びらが、ひらひらひら——ひらひらとしつきりなしに」
極端きよくたんにたとへれば、天鵞絨びろうど寢臺しんだいたてにして、男女ふたりところを、廣告びら持歩行もちあるいたと大差たいさはない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
雨けむる夜は花びらと閉ぢてあり
天の狼 (新字旧仮名) / 富沢赤黄男(著)
あさびら
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
そういう文字は、あまり大きすぎる字で書いてある往来の看板や貼札びらと同じように、あまり明瞭すぎるためにかえって人眼につかない。
鶫うどん、鶫蕎麦そばと蕎麦屋までが貼紙びらを張る。ただし安価やすくない。何のわん、どのはちに使っても、おんあつもの、おん小蓋こぶたの見識で。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)