“涎掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よだれかけ60.9%
よだれか34.8%
よだれがけ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
与八も奇異なる思いをしながら、それをほどいて見ると、守り袋が一つと、涎掛よだれかけが一枚ありました。その守り袋を開いて見るとへそです。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
が、何分にも、時代も素姓も知れぬ濡れ佛で、折々のときを獻ずる者はおろか、涎掛よだれかけの寄進に付く者もないといふ哀れな有樣だつたのです。
赤い腹掛に涎掛よだれがけをし、立兵庫たてひやうごに髮を上げた、裲襠姿うちかけすがたのお妙を乘せて、振事をやるといふから、あつしは笑つて笑つて笑つてやりましたよ。
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)