“裲襠姿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちかけすがた75.0%
しかけすがた25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤い腹掛に涎掛よだれがけをし、立兵庫たてひやうごに髮を上げた、裲襠姿うちかけすがたのお妙を乘せて、振事をやるといふから、あつしは笑つて笑つて笑つてやりましたよ。
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
お銀様の呪いのまととなっている写真の中の女の像、それは裲襠姿うちかけすがたの気高い奥方でありました。美男の聞えある能登守と並んだこの気高くて美しい奥方。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
機を見るにさかしい者たちは、遊女らの扮粧ふんそうを上流の美女に似せ、それよりも放逸で、派手やかであり、淫蕩いんとう裲襠姿しかけすがたをつくりだし、その上に教養もくわえた。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)