“裲襠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちかけ69.1%
しかけ14.7%
かいどり11.8%
うちがけ1.5%
かけ1.5%
りょうとう1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
総縫の裲襠に、三つ葉葵の紋を散らした手筥、相沢半助思わずハッと頭を下げるはずみに、乗物の扉はピシンと閉ってしまいました。
八文払って入って見ると、看板の裲襠を着けている女が腰をかけている、そのには三尺ばかりの竹の棒のきが桃色の絹で包んであるのがある。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
一学は、裲襠を頭から被った。のにおいの中に、連れ添って二年目に、産後で死んだ若い妻の残り香が、ふと顔をくるんだ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亀姫、振袖、裲襠、文金の高髷、扇子を手にす。また女童、うしろに守刀を捧ぐ。あとえに舌長姥、古びて黄ばめる練衣せたるにて従いる。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貸小袖に魂が入って立ったとも見えるし、行燈のうた裲襠に、蝴蝶が宿って、夢が徜徉とも見える。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蝋灯の灯かげに金糸銀糸の裲襠き、太夫と呼ばれる第一流遊女のあえかな美しさは、英泉や国貞の錦絵がそのまま抜け出してきたかと思われるばかりだったからだった。
わが寄席青春録 (新字新仮名) / 正岡容(著)