“高髷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たかまげ96.2%
たかわげ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其後そのあとから十七八とも思われる娘が、髪は文金ぶんきん高髷たかまげい、着物は秋草色染あきくさいろぞめ振袖ふりそでに、緋縮緬ひぢりめん長襦袢ながじゅばん繻子しゅすの帯をしどけなく結び
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
戸は内へ、左右から、あらかじめ待設けた二にんの腰元の手に開かれた、垣は低く、女どもの高髷たかまげは、一対に、地ずれの松の枝より高い。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
畔柳元衛くろやなぎもとえの娘静緒しずおやかたの腰元に通勤せるなれば、今日は特に女客の執持とりもちに召れて、高髷たかわげ変裏かはりうらよそひを改め、お傍不去そばさらず麁略そりやくあらせじとかしづくなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)