“冊”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
さつ53.8%
かしず26.9%
かしづ11.5%
かし3.8%
さく3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下宿げしゅくには書物しょもつはただ一さつ『千八百八十一年度ねんどヴィンナ大学病院だいがくびょういん最近さいきん処方しょほう』とだいするもので、かれ患者かんじゃところときにはかならずそれをたずさえる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
もっとも一の御台さまとして諸人に敬いかしずかれていらっしゃいましたから、うわべは人の羨みそうなお身の上でござりましたけれども、御夫婦とはたゞ名ばかりの
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
貫一は無雑作に郡内縞ぐんないじま掻巻かいまき引被ひきかけてしけるを、疎略あらせじと満枝は勤篤まめやかかしづきて、やがておのれも始めて椅子にれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
嫡子ちやくし石田隼人ハ其比そのころ十二三歳ナリシガ、質容尋常ニ生レ、世ニ賢ク成人シタリ、天下ノ人崇敬シテかしヅキハヤシ誉ニシケル、然ルニ関原ノ合戦敗レテ父討死トモ言ヒ
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
あまつさえ、やがて、皇子がげらるるや、ただちにさくして皇太子にたて、そのわずかに四歳の幼児をもって、白河は、鳥羽天皇の御意志をまげて、その御位を譲るように強い給うた。