“短冊”のいろいろな読み方と例文
旧字:短册
読み方割合
たんざく96.7%
たんじゃく3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
故老の話では四五十年前にも一度あったが、その時は女たちがかんざしに小さな短冊たんざくをつけて、魔よけにしたと云って、その歌を引いてある。
簪につけた短冊 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
みんなのくれた玩具おもちゃも足や頭の所へ押し込んだ。最後に南無阿弥陀仏の短冊たんざくを雪のように振りかけた上へふたをして、白綸子しろりんずおいをした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それも句作に熱心で壁柱かべはしらへでも書き散らしかねぬ時代ならとにかく、書く材料の払底ふっていになった今頃、何か記念のためにと、短冊たんじゃくでも出された日には、節季せっきに無心を申し込まれるよりもつらい。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「もう動きませんよ。時に叔父さん、その短冊たんじゃくは叔父さんの句ですか?」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)