“白綸子”の読み方と例文
読み方割合
しろりんず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みんなのくれた玩具おもちゃも足や頭の所へ押し込んだ。最後に南無阿弥陀仏の短冊たんざくを雪のように振りかけた上へふたをして、白綸子しろりんずおいをした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
屍体は鄭重ていちょうに取り扱われているらしく、函の中は浮出し模様の高貴な白綸子しろりんず風の絹をもって、羽根蒲団クッションのように柔らかく全面に内貼りがしてあった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
白綸子しろりんずの衣装に下げ髪をすべらした姿のいかにも処女らしくきよらかな十九か、二十歳ぐらいと見える女性です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)