“白子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろこ53.8%
しらこ46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日が光る、くわつと暑い空気が淀む、鶏頭が笑ふ……石鹸を剃毛で掻き立てて顔一面に塗りつけると、白子しろこのやうに眼ばかり青く光り出す。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しかしそれらのものよりも、私たちにとって心を惹くものはいわゆる「伊勢型いせがた」で、如何なるわけか、白子しろこでのみ栄えました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
八五 土淵村の柏崎にては両親とも正しく日本人にして白子しらこ二人ある家あり。髪も肌も眼も西洋の通りなり。今は二十六、七くらゐなるべし。家にて農業を営む。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
一、たい白子しらこ粟子あわこよりも遥かにうまし。しかも世人この味を解せざるために白子は価廉に粟子は貴し。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)