“白帷子”の読み方と例文
読み方割合
しろかたびら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石川県江沼郡橋立村では死者に最も親等の近い婦人が、白帷子しろかたびらを被つて号泣しつつ葬列に従うがこれを帷子被りと云うている。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
その煙のなかに白帷子しろかたびらを着た藤枝外記の姿があらわれるのは、二十余年前に自分が観た中村座の舞台の姿をそのままに借りて来たのであった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と、白帷子しろかたびらを着て、えりに大きな数珠ずずを懸けている無法者の老人が、前へ進んで名乗った。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)