“古帷子”の読み方と例文
読み方割合
ふるかたびら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし女は古帷子ふるかたびらの襟を心もちあごおさえたなり、驚いたように神父を見ている。神父のいかりに満ちた言葉もわかったのかどうかはっきりしない。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
女手がないのか、ぶざまにつぎをあてたつぎだらけの古帷子ふるかたびら経糸たていとの切れた古博多の帯を繩のようにしめ、鞘だけは丹後塗たんごぬりだが中身はたぶん竹光……腰の軽さも思いやられる。
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
古帷子ふるかたびらはかま穿いた、さっきの爺いさんが出て来た。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)