“ふるかたびら”の漢字の書き方と例文
語句割合
古帷子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漆紋うるしもんの、野暮ったい古帷子ふるかたびらの前を踏みひらいて毛脛を風になぶらせ、れいの、眼の下一尺もあろうと思われる馬鹿長い顔をつんだして空嘯うそぶいているさまというものは、さながら
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
もんを染めた古帷子ふるかたびらに何か黒い帯をしめた、武家ぶけの女房らしい女である。これはまだ三十代であろう。が、ちょいと見たところは年よりはずっとふけて見える。第一妙に顔色が悪い。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
年に一度のお祭だというのに、今まで家で何をしていたのか、頭から木屑きくずだらけになり、強い薬品で焼焦げになった古帷子ふるかたびらを前下りに着て、妙なふうに両手をブランブランさせながら