“武家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶけ71.9%
さむらい12.5%
ぶげ6.3%
さむれえ3.1%
さむらひ3.1%
りやんこ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですからお武家ぶけさま、失礼しつれいなことをうかがいますが、あなたがたはいったいなんのために、こんなところで日がれるのにたむろを
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それで、お玉はこの人がお武家さむらいであるということを知って、いっそう心細いような、心強いような、妙に混乱しきった心持になっていると
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
其の頃は町人と武家ぶげ公事くじに成りますと町奉行は余程むずヶしい事で有りましたが、只今と違いまして旗下はたもとは八万騎、二百六十有余かしらの大名が有って、往来は侍で目をつく様です。
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
めえは今迄まアほかの女と違って信実なもんで、おらうち縁付かたづいても惣次郎を大切でえじにして、しゅうとへは孝行尽し、小前こめえもんにも思われるくれえで、流石さすが武家さむれえさんの娘だけ違ったもんだ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何れも旧南部藩の武家さむらひ、廃藩置県の大変遷、六十余州を一度に洗つた浮世の波のどさくさに、相前後して盛岡の城下から、この農村ひやくしやうむら逼塞ひつそくしたのだ。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「惡い癖だ、武家りやんこと野良犬はからかはない方が良いと言つてるのに」