“さむらひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サムラヒ
語句割合
45.7%
武士32.6%
17.4%
侍士2.2%
武家2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一門の人々、思顧のさむらひは言ふも更なり、都も鄙もおしなべて、いたしまざるはなく、町家は商を休み、農夫は業を廢して哀號あいがうこゑ到る處にちぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
それとよくてゐるのは、松平大進たいしんといふ武士さむらひのやり方で、酒宴さかもりになると、きまつて長羅宇ながらうで、すぱりすぱりと煙草をふかし出す。
以て願ひますと差出するに駕籠脇かごわきさむらひ請取駕籠の中に差出さしいだせば酒井侯中よりの女の樣子を倩々つく/″\見らるゝに如何にも痩衰やせおとろうれひに沈みし有樣なれば駕籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見て隱居少しよんきかせられよと申しければ心得たりと聲をあげよむ辯舌べんぜつよくつかへると云ふ事なく佐竹家の侍士さむらひ大將澁江内膳しぶえないぜん梅津うめづ半右衞門外村とのむら十太夫等先陣に進み一のさく二の柵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
懸つゝ制しければ引廻ひきまはし者は道のかたはらへ寄居るを早の侍士さむらひ所刑しおき者と聞より駕籠かごすだれ撥退はねのけ見るに先に立たる捨札に水呑村九助と書付けありしかば領主りやうしゆ檢使けんし役人是へ/\と聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何れも旧南部藩の武家さむらひ、廃藩置県の大変遷、六十余州を一度に洗つた浮世の波のどさくさに、相前後して盛岡の城下から、この農村ひやくしやうむら逼塞ひつそくしたのだ。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)