“さむれえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
65.0%
武士20.0%
10.0%
武家5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あッそうだった。けれど殿様、あのこってげしょう……例の、ほら、火消し仕度のおさむれえさ。ねえ! 金的きんてきだ。当たりやしたろうこいつア——」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
これから追々おい/\田地でんじでも買おうと云うのだが、一人の身上みのうえでは不自由勝だから、傳次女房を持ちてえが百姓の娘ではいやだが、聞けば何か此方こちらねえさんは元武士さむれえのお嬢さんで
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さむれえめら、今度こそ、眼に物ば見せてやっから、待って居れっ!(と昂奮して猛烈に大釜の中を掻回しはじめる)
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
めえは今迄まアほかの女と違って信実なもんで、おらうち縁付かたづいても惣次郎を大切でえじにして、しゅうとへは孝行尽し、小前こめえもんにも思われるくれえで、流石さすが武家さむれえさんの娘だけ違ったもんだ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
んとか云ったのう、ウン富五郎か、其の野郎が共謀ぐるになって、殺したのだ、すると此の人のうちの嫁子が仮令たとえんでも亭主のかたきたねえでは置かねえって、お武家さむれえさんの娘だけにきかねえ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)