“共謀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐる95.0%
きょうぼう5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私共がまる共謀ぐるかなんぞになって居るように思われますので甚だ残念ですが、どうしてあの塔をあの高い窓から運び出したのでしょう
真珠塔の秘密 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
同類だ、共謀ぐるだ、同罪だよ。おい、芸者を何だと思っている。藪入やぶいりに新橋を見た素丁稚すでっちのように難有ありがたいもんだと思っているのか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「わたしはだまっていることにする。」みずからの共謀きょうぼう連累れんるいという意識が、ちょうど少量のぶどう酒が疲れた脳を酔わせるように、かれを酔わせた。
ある日五郎は、大正エビと電信柱と共謀きょうぼうして、三人でチンドン屋の真似まねをしたことがある。爺さんがどんな反応を示すか、知りたかったのだ。思えば危険で残酷な試みであった。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)