“難有”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ありがた61.8%
ありがと27.7%
ありがて4.0%
ありがたく2.4%
ありがたき1.2%
ありが0.8%
ありがたい0.8%
ありがとう0.4%
なんある0.4%
ナンウ0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“難有”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > 戯曲100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.2%
文学 > 日本文学 > 戯曲3.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
其時丑松は膳に向ひ乍ら、かくも斯うして生きながらへ来た今日迄こんにちまでを不思議に難有ありがたく考へた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
唯だ難有ありがたいのは、ツイ裏手に千本松原のある事と、自分の書齋にあてゝゐる中二階から幾つかの山を望み得る事とである。
樹木とその葉:04 木槿の花 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
「ナニ、何でもないんです」とお雪は暫時しばらく動かずにいた後で言った。「難有ありがとう——直樹さん、もう沢山です」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
難有ありがとうござんした。それではちょうどひまだし、昨日のあの、阿銀おぎん小銀こぎんのあとを話してあげましょう。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もつともこれ、ものせえあんだからうしてられんな難有ありがてやうなもんぢやあるが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
御奉公のおなごりに、皆さんお酌、と来たから、難有ありがてえ、大日如来、おらが車に乗せてやる、いや、わっちが、と戦だね。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
陳者のぶれば客歳六月該場開業之みぎり、各位御招待申上候御報謝として、華麗之引幕一張御恵賜被成下、御芳志之段難有ありがたく奉拝受候。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一體自分は尋常科二年受持の代用教員で、月給は大枚金八圓也、毎月正に難有ありがたく頂戴して居る。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
中には見ず識らずの人も多きにわざわざ書を寄せられてとかくの御配慮にあずかる事誠に難有ありがたき次第とそぞろ感涙に沈み申候。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「重々難有ありがたき御言葉。何分老年と申し覚束おぼつかなき事に存候ぞんじそうろう。しかし御方様よりの仰せに付、かしこまり奉る。まことに身に余る面目。老体を顧ず滞京、千代造稽古の儀御請おうけ申上もうしあげ候」
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
「それサ、おれ先刻さっきから其奴を言おうと思ってたんだ、何しろ難有ありがてエ難有てエ、ア、助ったナア」
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
たび道連みちづれなさけといふが、なさけであらうとからうと別問題べつもんだいとしてたび道連みちづれ難有ありがたい
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
今これらのことを考えてみると非常に難有ありがたい心持がする。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「大臣が何だネ、養母おつかさん、お前は大臣なんてものが、其様そんな難有ありがたいのかネ、——わたしに取つちや一生忘られない仇敵かたきなんだよ——、あゝ、思うてもぞつとする、三月の十五日、私の為めの何たる厄日であつたのか」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
さすがの文三もついには肝癪かんしゃくを起して、厳しく談じ付けて、不愉快不平な思いをしてようやくの事で食事を済まして、勘定を済まして、「毎度難有ありがとう御座い」の声を聞流して戸外おもてへ出た時には、厄落やくおとしでもしたような心地がした。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
気温の事は現在を以て当時の事を軽々に論断出来ないので、即ち僻案抄に、「なべては十月には花も過葉もかれにつゝ(く?)萩の、此引馬野には花も残り葉もうるはしくてにほふが故に、かくよめりと見るとも難有なんあるべからず。草木は気運により、例にたがひ、土地により、遅速有こと常のことなり」とあり
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
恩愛オンアイ」オンナイ、「難有ナンウ」ナンヌ、「仁和ニンワ」ニンナ、「輪廻リンヱ」リンネ、「因縁インエン」インネン、「顔淵ガンエン」ガンネン。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)