“有難味”の読み方と例文
読み方割合
ありがたみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしこの頃煙草の有難味ありがたみを今更につくづく感じるのは、自分があまり興味のない何々会議といったような物々しい席上で憂鬱になってしまった時である。
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
いつ呼んでも来て呉れる心安こころやすい、明けっぱなしで居られる友達の有難味ありがたみを、はなれるとしみじみとかんじる。
秋風 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「天気商売をしてゐると初めて太陽てんたう様の有難味ありがたみがわかる。」重役は窓から身を引きながらそれに答へた。
手品師 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)