“ありがたみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
有難味61.1%
難有味38.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「天気商売をしてゐると初めて太陽てんたう様の有難味ありがたみがわかる。」重役は窓から身を引きながらそれに答へた。
手品師 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
ひねればいつでも湯が出るという生活は、ホテルなどでは、案外にその有難味ありがたみが分らない。住宅で、日常生活の中にそれがあって、初めてその効用があらわれてくる。
ウィネッカの秋 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「フム学問々々とお言いだけれども、立身出世すればこそ学問だ。居所いど立所たちど迷惑まごつくようじゃア、ちっとばかし書物ほんが読めたッてねっから難有味ありがたみがない」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
難有味ありがたみはなくッても信仰はしませんでも、いやな奴は厭な奴で、私がこう悪口あっこうを申しますのを、形は見えませんでもどこかで聞いていて、あだをしやしまいかと思いますほど
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)