“有難涙”の読み方と例文
読み方割合
ありがたなみだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五月いつゝきになるお照の身重の腹を、重二郎に持って居ります扇でそっと突かれた時は、はッとお照は有難涙ありがたなみだに思わず声が出て泣伏しました。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
伯父々々をぢ/\よぶべしと言ければ兩人は有難涙ありがたなみだくれあつ御禮おんれい申上召連し見知人甚左衞門善助は名主部屋へ入置休息きうそく致させける是に依て越前守には池田大助だいすけに命じ全快屆ぜんくわいとゞけの書面を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見も知らぬ浮浪人を、快く家に通すさえあるに、その技倆を信じて、おのが道場を任せて疑わぬ丹後守の度量には、机竜之助ほどのねじけた男も、そぞろ有難涙ありがたなみだに暮れるのであります。