“僻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひが86.8%
ひがみ4.4%
くせ3.1%
へき3.1%
ねじ1.3%
よこしま0.6%
ヒガ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
想へば、氣高けだからふたけたる横笛をうきくさの浮きたる艷女たをやめとはひがめる我が心の誤ならんも知れず。さなり、我が心の誤ならんも知れず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
情無い、もう不具根性かたわこんじょうになったのか、ひがみも出て、我儘わがままか知らぬが、くさくさするので飛んだことをした、悪く思わないでおくれ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海蛇うみへびられたとは、しんめうことだとおもつてりましたが、それがよく隱語いんご使つか伊太利人イタリーじんくせで、その書面しよめんではじめてわかりましたよ。
しかるに、ひとりシナの説を信じて、これを万世不易の金則として用うるは、あまりシナ一方にへきする偏見といわざるべからず。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
見も知らぬ浮浪人を、快く家に通すさえあるに、その技倆を信じて、おのが道場を任せて疑わぬ丹後守の度量には、机竜之助ほどのねじけた男も、そぞろ有難涙ありがたなみだに暮れるのであります。
よこしま多き時は自らのりを立つることなかれと。けだし、泄冶の場合にあてはまるようだな。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
時には自分の珍しい是等の聴手は如何思ふことだらうとヒガまれた、その訓辞の大体はかうだつた。
校長 (新字旧仮名) / 中原中也(著)