“僻”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひが84.7%
ひがみ5.3%
くせ3.8%
へき3.1%
ねじ1.5%
よこしま0.8%
ヒガ0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“僻”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これなぞもひがんでとれば向う新家が秘かに世間に手を廻して、当てつけがましく自家に取り込んだようにしか思われなかった。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
こいつがまた、いい加減な小才を振廻して、ほかものらに、気を持たせていやがる——と、わしはいつものひがみで、
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれどもさも軽々と云って退ける彼の愛嬌あいきょうを、翻弄ほんろうと解釈するほどのひがみももたなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私のひがみを別にして、私は過去において、多くの人から馬鹿にされたというにがい記憶をもっている。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まんざら素白しろい素生でもねえくせに、男の身躰は、酒で持つんだてえ事を、忘れやアがつたから、まるツきり話せねえや。
磯馴松 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
血相も変はりて、逆上したるらしき庄太郎、これもこなたの常なれど、不貞の名を負はされては、お糸もくせと知りつつだまつてゐられず。一生懸命にて夫の拳の下を潜りながら、
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
しかるに、ひとりシナの説を信じて、これを万世不易の金則として用うるは、あまりシナ一方にへきする偏見といわざるべからず。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
以上に説きたるところの二論派は、これを局外より見るに、一は感情に偏し、他は神秘にへきし、ともに中正を得たるものというべからず。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
見も知らぬ浮浪人を、快く家に通すさえあるに、その技倆を信じて、おのが道場を任せて疑わぬ丹後守の度量には、机竜之助ほどのねじけた男も、そぞろ有難涙ありがたなみだに暮れるのであります。
隊長の芹沢は性質がことにねじけていた。
よこしま多き時は自らのりを立つることなかれと。けだし、泄冶の場合にあてはまるようだな。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
時には自分の珍しい是等の聴手は如何思ふことだらうとヒガまれた、その訓辞の大体はかうだつた。
校長 (新字旧仮名) / 中原中也(著)