“へき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
42.0%
18.0%
10.0%
日置8.0%
8.0%
6.0%
幣岐4.0%
経来2.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人越遊ゑついうすゝめしこと年々なり。もとより山水にふけるへきあり、ゆゑに遊心いうしんぼつ々たれども事にまぎれはたさず。丁酉の晩夏ばんかつひ豚児せがれ京水をしたがへ啓行けいかうす。
かつ貴州きしゅう金竺きんちく長官司羅永菴しらえいあんへきに題したまえる七律二章の如き、皆しょうす可し。其二に曰く
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「生殖の途を外にして到底没交渉なのではないか」といわれるのは、生殖の途にばかり興味を持っておられるらしい今の一部の文学者のへきした御考おかんがえではありますまいか。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
同彦次郎などの兵二千をめ、自身は日置へき五郎左、谷崎忠右ただう、小林直八、玉井彦三などの旗本精兵をひっさげて、桑名の城に拠ったのであった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
からすのガーガー、すずめのチューチュー、花紅柳緑、水へき山青に至るまで、不可思議なることが分かり、なにを見ても美しく見え、なにを聞いてもおもしろく感じ、愉快も愉快も大愉快に思われます。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
今の歐羅巴の美術は大抵沒理想派のたまものなり。沒理想派の賜をばわれ受けて、沒理想派の論をばわれ斥く。さればへきを留めてかへすを我山房のはかりごととするなり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
このオホヤマモリの命は、土形ひじかたの君・幣岐へきの君・榛原はりはらの君等の祖先です。
くの如く経来へきたりしぞ子規祭る
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
せぬかと申に彼町人は得たりかしこしと夫は有難し直樣すぐさま御間おあひ仕つらんと是より後藤のそばよりさしさゝれ飮合のみあひいが其好む所にへきすとの如く後藤半四郎は自分が酒好さけずきゆゑつひに此男と合口となりて忽ち互ひに打解うちとけつゝ四方八方よもやまの物語りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)