-
トップ
>
-
豚児
しかし広太郎
豚児ではない。剣道にかけては
柳生流の免許、
大力ではないが
業には達し、据え物斬りでは名人である。
因て
其駁雑を
刪り、
校訂清書し、
図は
豚児京水に
画しめしもの三巻、
書賈の
請に
応じ老人に
告て
梓を
許し
以世に
布しに、
発販一挙して七百
余部を
鬻り。
是に
依て
書肆後編を
乞ふ。
老人
余に
越遊を
奨しこと年々なり。
余固山水に
耽の
癖あり、ゆゑに
遊心勃々たれども事に
紛て
果さず。丁酉の
晩夏遂に
豚児京水を
従て
啓行す。
老人
余に
越遊を
奨しこと年々なり。
余固山水に
耽の
癖あり、ゆゑに
遊心勃々たれども事に
紛て
果さず。丁酉の
晩夏遂に
豚児京水を
従て
啓行す。