“世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
92.2%
3.0%
1.9%
せい1.3%
よゝ0.5%
よよ0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、おくにのため、なかのためにはたらく、りっぱな人間にんげんとなってください。これが、わたしからみなさんにもうしあげる最後さいご言葉ことばです。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、そのとたんに、蛾次郎は、一だいの泣き声をあげてお時のひざにそのきたない顔を、むちゃくちゃにコスリつけていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九人は、完全にウツの庶民の心に、なり還つて居た。山の上は、昔語りするには、あまり寂しいことを忘れて居たのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
新羅三郎しんらさぶろう以来二十六せいをへて、四りん武威ぶいをかがやかした武田たけだ領土りょうどは、いまや、織田おだ徳川とくがわの軍馬に蹂躪じゅうりんされて、焦土しょうどとなってしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西村廓清の妻島の里親河内屋半兵衞が、西村氏の眞志屋五郎兵衞と共に、よゝ水戸家の用達であつたことは、はやく海録の記する所である。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
『医心方』は禁闕きんけつの秘本であった。それを正親町おおぎまち天皇がいだして典薬頭てんやくのかみ半井なからい通仙院つうせんいん瑞策ずいさくに賜わった。それからはよよ半井氏が護持していた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
いったい、仏教では、私どもの生活は、この現在の一世だけではなく、過去と、現在と、未来との三世にわたって、持続するというのです。「三輪廻りんね」というのはそれです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)