“万世橋”のいろいろな読み方と例文
旧字:萬世橋
読み方割合
まんせいばし66.7%
めがね11.1%
よろずよばし11.1%
まんせいばした5.6%
よろずばし5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日永ひながの頃ゆえ、まだくれかかるまでもないが、やがて五時も過ぎた。場所は院線電車の万世橋まんせいばしの停車じょうの、あの高い待合所であった。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
電車が万世橋めがねの交叉点を素直まっすぐに貫いても、鷲は翼を納めぬので、さてはこのまま隅田川おおかわ流罪ながしものか、軽くて本所から東京の外へ追放になろうも知れぬ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此の昌平橋は只今は御成道おなりみちの通りにかゝって居りますが、其の頃は万世橋よろずよばしの西にりましたので、多助は山出しでございますから、とんと勝手が知れません。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その頃筋違見附、今の万世橋まんせいばしたもとは、丸ノ内、日本橋から、上野へ、甲州街道への要路で、警戒の厳重なところであり、人出の多いところでもありました。
幾らか頂戴したら早く引きますと云わぬばかりに故意わざのろく引出し、天神の中坂下なかざかしたを突当って、妻恋坂つまごいざかを曲って万世橋よろずばしから美土代町へ掛る道へ先廻りをして、藤川庄三郎は
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)