“万代橋”の読み方と例文
読み方割合
ばんだいばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
迎へてゐるやうだもの。万代橋ばんだいばしも、信濃川も。——そして街も空も人も、みんなひどく貧弱に見えたわ。道々とても欠伸がしたくなるほどだつた……
小学生の頃、万代橋ばんだいばしという信濃川の河口にかかっている木橋がとりこわされて、川幅を半分に埋めたて鉄橋にするというので、長い期間、悲しい思いをしたことがあった。
日本文化私観 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
停車場から人力車に乗ると値がなにがしか高いので万代橋ばんだいばしという橋のたもとまで歩いてきてそこで安い車を拾うという話を校長先生の訓辞に於て幾度となくきかされたものであった。
続堕落論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)