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万世橋
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まんせいばし
ふりがな文庫
“
万世橋
(
まんせいばし
)” の例文
旧字:
萬世橋
日永
(
ひなが
)
の頃ゆえ、まだ
暮
(
くれ
)
かかるまでもないが、やがて五時も過ぎた。場所は院線電車の
万世橋
(
まんせいばし
)
の停車
場
(
じょう
)
の、あの高い待合所であった。
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私はとうとう
万世橋
(
まんせいばし
)
を渡って、
明神
(
みょうじん
)
の坂を上がって、
本郷台
(
ほんごうだい
)
へ来て、それからまた
菊坂
(
きくざか
)
を下りて、しまいに
小石川
(
こいしかわ
)
の谷へ下りたのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
筋違橋
(
すぢかへばし
)
即ち今の
万世橋
(
まんせいばし
)
から
牛込土橋
(
うしごめどばし
)
までの間の工事である。これがために綱宗は
吉祥寺
(
きちじやうじ
)
の裏門内に設けられた小屋場へ、監視をしに出向いた。
椙原品
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
あの時分、奥さんは
大患
(
おおわずら
)
いをなすった後で、まだ医者に見て
貰
(
もら
)
う必要があって、一日おきに
芝口
(
しばぐち
)
のお宅から
万世橋
(
まんせいばし
)
の病院まで通っていらしった。
途上
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
やがて私たちは
万世橋
(
まんせいばし
)
駅のホームに立ったが、電車に乗ろうとする時に初めて少年の頬にチラと、当惑の色が
泛
(
うか
)
んだ。
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
▼ もっと見る
それにわが友若山牧水に似た鼠頭巾の
小爺
(
ちいじい
)
さんにその連れの
万世橋
(
まんせいばし
)
はなにがし宿屋の主人公、この二人はお江戸の酒徒だが、さぞ今頃は縮こまって
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
馬車は東京
万世橋
(
まんせいばし
)
の
広小路
(
ひろこうじ
)
まで行って、馬丁が柳並み木のかげのところに馬を
停
(
と
)
めたが、それがあの大都会の幼いものの目に映る最初の時であった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
神田お茶の水の
昌平坂
(
しょうへいざか
)
は
駿河台
(
するがだい
)
岩崎邸門前
(
いわさきていもんぜん
)
の坂と同じく
万世橋
(
まんせいばし
)
を眼の下に
神田川
(
かんだがわ
)
を眺むるによろしく、
皀角坂
(
さいかちざか
)
(水道橋内駿河台西方)は牛込麹町の高台並びに
富嶽
(
ふがく
)
を望ましめ
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
弦三は、商店の
軒下
(
のきした
)
から飛び出して、
万世橋
(
まんせいばし
)
ガードの下を目懸けて走っていった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
学生時代に東京へ出て来て物珍しい気持ちで町を歩いているうちに偶然出くわして特別な興味を感じたものの一つは
眼鏡橋
(
めがねばし
)
すなわち今の
万世橋
(
まんせいばし
)
から
上野
(
うえの
)
のほうへ向かって行く途中の左側に二軒
自由画稿
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
中仙道
(
なかせんどう
)
を乗って来た乗合馬車が
万世橋
(
まんせいばし
)
の
畔
(
たもと
)
に着いた日のことが、他にも眼の療治のために上京する少年があって一緒に兄に連れられてその乗合馬車を下りた日のことが
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
が、いずれも
万世橋
(
まんせいばし
)
の方から
真直
(
まっすぐ
)
に進んで来るので彼はようやく安心した。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“万世橋”の解説
万世橋(まんせいばし)は、東京都千代田区にある、神田川に架かる橋の1つ。中央通り(国道17号)上にある。
(出典:Wikipedia)
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“万世橋”で始まる語句
万世橋行