フレップの実は赤く、トリップの実は黒い。いずれも樺太のツンドラ地帯に生ずる小灌木の名である。採りて酒を製する。所謂樺太葡萄酒である。 心は安く、気はかろし、 揺れ揺れ、帆綱よ、空高く…… おそらく心からの微笑が私の満面を揺り耀かしていたこと …
著者 | 北原白秋 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「女性」プラトン社、1925(大正14)年12月号~1927(昭和2)年3月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約4時間54分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約8時間9分(300文字/分) |