“扈従”のいろいろな読み方と例文
旧字:扈從
読み方割合
こじゅう77.0%
こしょう16.2%
こしやう2.7%
こせう1.4%
こじゆう1.4%
つき1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつのまにか義元の扈従こじゅうたちも皆、大廊下に指をついてうずくまり、義元のことばに胸をうたれて、ひとしく暗然とさし俯向うつむいていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、修法のから、脇廊下わきろうか此方こなたへ参らるゝ資治卿の方は、佩刀はかせを持つ扈従こしょうもなしに、ただ一人なのである。御家風ごかふうか質素か知らない。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
所が往来の角で、同輩の若い僧侶の注意が一寸他に向いてゐる隙を見て、空想的な衣裳を着た、黒人の扈従こしやうがわしのそばへやつて来た。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
その時私は、東京有楽社のグラフイツクを代表して御一行に扈従こせうして函館から、札幌、小樽、旭川、帯広と順々に釧路へ行つた。
石川啄木と小奴 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
枕すべき所もなき迫害の荒野に立ちて基督キリストの得給ひしなぐさめは、ひとり天父の恩愛のみでしたか、な、彼に扈従こじゆうせる婦人のきよき同情は、彼が必ず無量の奨励を得給ひたる地上の恵与であつたと思ふ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「ええ、奉呈しました。それにお扈従つきの武官たちにも出したのでした。そのおさがりです。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)