“こせう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡椒85.7%
扈従14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おくみはそれから少し歩いて賑やかな通りへ出て、勝手で使ふ胡椒こせうや、自分の白粉下のクリームや、針や絹糸なぞの買物をして、序に一寸先まで行つて乗換へのない電車に乗つた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
理科教室の顕微鏡に胡椒こせうをぬりつけたこと、授業中に回転焼をいくつ食へるか実験してみたところ、相手の教師によつて違ふが、まづ八個は大丈夫だ云々、バスの切符をわざと渡さなかつたところ
六白金星 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
その時私は、東京有楽社のグラフイツクを代表して御一行に扈従こせうして函館から、札幌、小樽、旭川、帯広と順々に釧路へ行つた。
石川啄木と小奴 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
そこで我等扈従こせう記者の一行が県氏の案内で釧路へ着くと、釧路第一の料理亭、○万楼まるまんろうで土地の官民の有志が我我のために歓迎会を開いてくれた。私も勿論その席に出席して招待を受けたのであつた。
石川啄木と小奴 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)