“こしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小姓29.6%
胡椒23.5%
故障14.8%
扈従8.6%
誇称3.7%
古松2.5%
孤峭2.5%
胡床2.5%
古樟1.2%
呼称1.2%
(他:8)9.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イギリスのことわざに「いかなる英傑もかれそばはべ小姓こしょうには偉大と映じない」とある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
と、小姓こしょう面々めんめんがハッと身をかためていると、八もんじんの一方に、白いものがヒラリとおどった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ニューギニヤの胡椒こしょうもあるよ。それからこの次帰ってくるときには、マニラの葉巻はまきと布とを持ってくるとさ」
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「駄目駄目、何の変わった所見もない、ただ右の拇指おやゆび胡椒こしょうの粉が少し着いていたくらいのものだ」
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「このごろの人は武術で身体をねらないからいけません。それに洋食ばかりしますから、とかく故障こしょうが多くなりますよ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「きょう、電車でんしゃに、なにか故障こしょうでもなかったでしょうか。」と、たまらなくなって、おかあさんは駅員えきいんにたずねました。
夕焼けがうすれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
政府のいうことなんか信用できないと云いながら、その政府に扈従こしょうする言論や出版をそのまま権威とする素朴さがある。
また、修法のから、脇廊下わきろうか此方こなたへ参らるゝ資治卿の方は、佩刀はかせを持つ扈従こしょうもなしに、ただ一人なのである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おまけに、自国の陸軍を常勝軍と誇称こしょうし、主力艦隊に無敵の名をかむせ、世界中の憎まれっを以て自認しつつ平気でいる。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
このことを、後の諸書が、みな誇称こしょうして、光秀が粽を笹の皮ぐるみ喰ったというように伝えているが、恐らくこの程度に過ぎない小事であったろう。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこは峠の道を横に入った崖の中腹で、甲賀の山、河内平かわちだいら、晴れた日には紀淡きたんの海も望まれよう、風に鳴る静かな古松こしょうはんの木にかこまれている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
星月夜ほしづきよの光に映る物凄ものすごい影から判断すると古松こしょうらしいその木と、突然一方に聞こえ出した奔湍ほんたんの音とが、久しく都会の中を出なかった津田の心に不時ふじの一転化を与えた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
孤峭こしょうなおもしろい男だった。
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
白峰の壮観は、空気澄水の如き朝、明らかにて、正午よりは、淡き水蒸気にさえぎられ候、但し日光の工合にて、かえって鳥だけは、朝よりも明瞭に仰がれ候(側は陰に入るより)、駒ヶ岳の孤峭こしょうは、槍ヶ岳を忍ばせ
雪の白峰 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
それは胡床こしょう肱掛ひじかけでした。
桜の森の満開の下 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
そして、若い衆に制されて、爪立ちになって覗くと——真先に、士分一人、挟箱はさみばこ一人、続いて侍女二人、すぐ駕になって、駕脇に、四人の女、後ろに胡床こしょう、草履取り、小者、広敷番、侍女数人——と、つづいて来た。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
私の匿名の一つに尾芝古樟こしょうというのがある。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「この大金庫の中には、世界一を呼称こしょうする新兵器の設計書袋が五百五十種入って居る」
「諺にも醜婦総てすべから姑障こしょうを見るべしということがあります。ここにそっとしているのは、将来のはかりごとじゃないのです。」
連城 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
遠方から望むと、孤将こしょう、関羽のすがたはそんなふうに見えた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
輝祖きそむを得ずしてけいに帰りければ、何福かふくの軍のいきおいげて、単糸たんししないすくなく、孤掌こしょうの鳴り難き状を現わしぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おさないものは稚児髷ちごまげ小性こしょうぶりにしてしたてた。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ウム。ちょうど生きた人魂ひとだまだね。て門を這入ってみると北風ほくふう枯梢こしょう悲断ひだんして寒庭かんていなげうち、柱傾き瓦落ちて流熒りゅうけいいたむという、散々な有様だ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
群臣あるいは帝に勧むるにせつこうするを以てするあり、あるい湖湘こしょうに幸するにかずとするあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
馬廻り、挟函、医者、胡牀こしょう、馬、土産の長持——いつもよりも、人数は少いが、それでも、二百人余りが、長々と橋を轟かして
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
胡牀こしょうを持っている者。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
行くこと七十里。たちまち一そうの林のうちから、鼓鉦こしょうときの声があがって、
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)