“木食”の読み方と例文
読み方割合
もくじき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火の気を一切おつかいにならないで、水でといた蕎麦粉そばこに、果実くだものぐらいで済ませ、木食もくじきぎょうをなさるかたもあります。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この辺では太鼓たいこ橋といっとる。木食もくじき上人が架けたというが、たぶん、南蛮式とでもいうのだろう。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
淡き水蒸気にさえぎられ候、但し日光の工合にて、かえって鳥だけは、朝よりも明瞭に仰がれ候(側は陰に入るより)、駒ヶ岳の孤峭こしょうは、槍ヶ岳を忍ばせ、木食もくじき仙の裸形の如く、雪の斑は
雪の白峰 (新字新仮名) / 小島烏水(著)