“木食上人”の読み方と例文
読み方割合
もくじきしょうにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、高野衆こうやしゅうはこぞって、連署の誓紙をしたため——これを木食上人もくじきしょうにんに託して、ひたすら秀吉の寛度かんどを仰いだ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百年の後、木食上人もくじきしょうにんの稚拙なる彫刻がもてはやさるるところを以て見れば、与八の彫刻にも取るべきところがあるかも知れないが、今のところではそう感心したものではありません。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
秀次は木食上人もくじきしょうにんに会うて涙にむせび、われかゝる事のあるべきとは思いも寄らず、世にありし時心を附くる事もなくて、今更あさましゅうこそ候え、みずからが露の命、早やきわまり候えば
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)