“極”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
22.0%
きま19.9%
きわ17.4%
ごく10.5%
7.9%
きは5.2%
きまり3.3%
きょく2.6%
きわみ1.8%
きわま1.7%
(他:94)7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“極”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語24.6%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆4.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これは長安ちやうあんにゐたときから、台州たいしういたら早速さつそくかうとめてゐたのである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
主人のようにアンドレア・デル・サルトをめ込んだものでもあるまいが、画家だけに形体も色彩もちゃんと整って出来ている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この深夜に人間が案内も乞わず戸締とじまりずして御光来になるとすれば迷亭先生や鈴木君ではないにきまっている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
きまりで居眠りを始める生徒や、狐鼠々々こそ/\机の下で無線電話をかける技師までが、唯もう行儀よくかしこまつて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
妥協という漢語がこの場合いかに不釣合に聞こえようとも、その時の津田の心事しんじを説明するにはきわめて穏当であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
電纜工場の入口を一歩入ると、凄惨せいさんきわまりなき事件の、息詰まるような雰囲気ふんいきが、感ぜられるのだった。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それがだんだんこうじて来ると、今度はごく些細ささいな刺戟からも、絶えず神経をさいなまれるような姿になった。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
さてお話別れまして、伊香保に永井喜八郎と云う大屋がございます、夏季なつは相変らずごく忙がしいとこでございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
第二十六 舶来のビフチー 西洋からく小さな壺へ入れた煉薬ねりやくのようなビフチーが来て食品屋に売っております。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
この隠れた事実を、紅子が知ったのは、く最近のことで、それを教えたのは、炯眼けいがんきまわる大蘆原軍医だった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
貴族院議員の愛娘まなむすめとて、最も不器量ふきりようきはめて遺憾いかんなしと見えたるが、最も綺羅きらを飾りて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かれ餘念よねんもなくきはめて愉快ゆくわい仕事しごとしたがつてるやうにつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と、お三輪が湯をしに来合わせて、特に婦人客おんなきゃく背後うしろへ来て、きまりの悪そうに手をいた。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いいじゃありませんか。もうきまりのわりいお年でもないでしょう」おゆうは顔をあからめながら言って、二人を見比べた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そのきょく鳥羽上皇に奉仕して熊野に来たりとどまりし女官が開きし古尼寺をすら、神社と称して公売せんとするに至れり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
普通と云うと結構なようだが、普通のきょく平凡の堂にのぼり、庸俗の室にったのはむしろ憫然びんぜんの至りだ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こういう成文じょうぶんは、実に、非実用のきわみ、愚の到りで、あの忙しい停車場の雑沓で、へんてこな外国語の本を開いて
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
この唯一の貴重な証拠が、心ない一巡査の手によって無に帰したのは、かえすがえすも遺憾のきわみであった。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
上より見下みおろす花笠日傘の行列と左右なる家屋との対照及びその遠近法はいふまでもなく爽快そうかいきわまりなき感を与ふ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
感覚かんかく皆無かいむになって、うごきもせぬ大食おおぐいな、不汚ふけつきわま動物どうぶつ
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かくていふ。宇宙のはて圓規コムパスをめぐらし、隱るゝ物と顯るゝ物とをあまねくその内にわかちし者は 四〇―四二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我は惡計たくらみ拔道ぬけみちをすべてしりつくし、これらのわざをおこなひてそのきこえ地のはてにまで及べり 七六―七八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
これだけの事を完成するのは、きわめて容易だと思うと、もうその平明な、小ざっぱりした記載を目の前に見るような気がする。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
当局者というと、当世では少々恐ろしいものに聞えるが、ここで局に当っている老人と若者とは、どちらもきわめてのん気な容貌をしている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しからんな。名の為にじつを顧みないに至つては閥族ばつぞくの横暴もきはまれりだ。」と憤慨ふんがいした。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
感覺かんかく皆無かいむになつて、うごきもせぬ大食おほぐひな、不汚ふけつきはま動物どうぶつ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かの高きにいましてきはみなくかつ言ひ難きさいはひは、恰も光線のつやある物に臨むがごとく、馳せて愛にいたり 六七―六九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
凄絶せいぜつまた慘絶さんぜつきはみつた、アンドレイ、エヒミチはよこたはつたまゝいきころして
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と一万石にきめっちまう! 旦那が悪いというでもなく、私と芳さんが悪いのでもなく、ただ悪いのは世間だよ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ますます思いせまる事ありて覚悟をきめしならんと身を潜まして窺うに、幾度か欄干へ手をかけて幾度か躊躇し、やがて下駄を脱ぎすつる様子に走り倚りて抱き留めたり。
良夜 (新字新仮名) / 饗庭篁村(著)
ビクトワールは刑事連中の方ですでに自分等のことを嗅ぎ出して張り込んでいるんだとひとめに思い込んでしまっていた。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
彼女は近頃調子を合せず、いつも一人めの意見を持出し、押しの強い仕打ちがあるのを見てもよくわかる。
端午節 (新字新仮名) / 魯迅(著)
厚顏無耻なのか、無智のきよく罪が無いのかわからないおりかに對しても、とるにも足りないものに向ふ時の、ゆとりのある心持が湧いて來た。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
くらがりの海のものおそろしさも、衰弱のきよくとなれる神経を刺すこと多く、はてはもとの※湯の中に死なずして目をひらうをとなり申しさふらひき。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
居酒屋いざかやける非職官人ひしよくくわんじん懺悔ざんげ自負じふ白状はくじやうきはめ面白おもしろし。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
(この論、きはめて不熟なり、編輯期日に迫りて再考のいとまあらず、読者乞ふ之を諒せよ。)
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
が、地理に関した点ばかりのゴクき書きで、役には立たぬ本だと、島から東京へ調べに行つたものが申しました。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
秋は、楸を用ゐる。楸は梓の一種であつた。棒にするには、ゴク都合の良い木である。恐らく、秋の祭りに楸の木を使用したものであらう。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
三ツ岳から南、国境の大尾根は幾重の雲がからみ合い重り合って、遠い空のてに銅色を帯びた雲の峰が強い日光に照り映えている。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
谷の空は低く西に垂れて、富山平原のてに日本海が薄曇のした鏡のように光っている。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
――京中、動乱シテ、恐怖、流言、キハマリナシ。〔官務記〕
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
併し、キハみなく美しいお人でおざりましたがよ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
くちなはなんいみじおぢける。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、凡愚ぼんぐの子のかぎりもなく訴えた。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その歌は數千のしろかねの鈴ひとしく鳴りて、柔なる調子の變化きはまりなきが如く、これを聞くもの皆頭を擧げて、姫が目よりみなぎり出づる喜をおのが胸に吸ひたり。
私方の小供を予備門に入れて実際の実験があるが、文部学校の教授法をこのまゝにしてやって行けば、生徒を殺すにきまって居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
如何いかにも今夜は好機会で、きさえすれば必ず上首尾ときまって居るから、功名手柄を争うは武士の習いで、仲間中の両三人が、
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
精神をきよめて進んで行きなさい
林「う邪魔にせなえでもえが、是でちゃんと縁附えんづくけまっているからね、知らず/\して縁はな物味な物といって、ちゃんときまっているからね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奇異あやしく、怖しく思ふ程に、内野にありける十歳許なる死人を、此れ川原に持行ててよと責めければ、男終日長谷より歩みこうじて、力なく堪へ難くて、我れ長谷に三年月参りして、結願して帰る時しもかゝる目を見るこそ、に前世の果報の致す所なめれ。
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
賄は七八人以下の団体稼だんたいかせぎの時分には廻りコックにて、これにも初めはひどく閉口したが今では仲々下手へたなおさんどんなどはだしだよ。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
それはるよ、くすりだもの……はおまへかえ。