“極”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
22.4%
きま20.4%
きわ16.2%
ごく9.7%
8.7%
きは5.8%
きまり3.1%
きょく2.4%
きわま2.0%
きわみ1.8%
はて1.2%
きはま1.0%
きわめ1.0%
きはみ0.7%
きめ0.7%
0.6%
きはめ0.5%
きよく0.5%
ゴク0.3%
0.1%
きはまり0.1%
キハ0.1%
きまっ0.1%
かぎり0.1%
いみじ0.1%
かぎ0.1%
きよ0.1%
きわまり0.1%
ぎめ0.1%
けま0.1%
こう0.1%
ひど0.1%
0.1%
キマ0.1%
キョク0.1%
キワマ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何が馬鹿だい、そいつは乞食こじきの金じゃねエんだ、猫ババをめこむと唯じゃすまねエぞ、サア悪いことはいわない、素直に返しな」
悪人の娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
可也かなり皮肉な出来事であつたからで、気の小さい、きまわるがり屋の彼は、うかしてうまくそれを切りぬけようと、頭脳あたまを悩ましてゐた。
花が咲く (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
もっとも稀には死人がおとむらいの最中によみがえって大騒ぎをすることもないではないが、それはきわめて珍らしいことで、もしそんなことがあれば
火葬国風景 (新字新仮名) / 海野十三(著)
すべての生活を規定するとゞのつまりが、村であるとすれば、村々の間に、相容れぬ形の道の現れて来るのも、ごく自然な筋道である。
万葉びとの生活 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それに、野村と二川とは性格が正反対といっていゝほどで野村はく陽気な性質たちだったし、二川は煮え切らない引込思案の男だった。
太古たいこ遺跡ゐせき發掘はつくつに、はじめてくだしたのは、武藏むさし權現臺ごんげんだいである。それは品川しながはたくからきはめてちかい、荏原郡えばらぐん大井おほゐ小字こあざこと
さかづきをさめるなり汽車きしやつていへ夫婦ふうふ身体からだは、人間にんげんだかてふだか区別くべつかない。遥々はる/″\た、とはれてはなんとももつきまりわるい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのきょくあなたは私の過去を絵巻物えまきもののように、あなたの前に展開してくれとせまった。私はその時心のうちで、始めてあなたを尊敬した。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かげ名誉めいよたすかった。もう出発しゅっぱつしましょう。こんな不徳義ふとくぎきわまところに一ぷんだってとどまっていられるものか。掏摸すりども墺探おうたんども
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
人と自然と、神の創造つくり給える全宇宙が罪の審判のために震動し、天のはてより地のきわみまで、万物呻吟しんぎんの声は一つとなって空にちゅうする。
さて又、近ごろ西のはてなるオランダといふ国よりして、一種の学風おこりて、今の世に蘭学と称するもの、すなわちそれでござる。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
木曾の溪山は十數里、其特色たる、山に樹多く、けい激湍げきたん多く、茅屋ばうおく村舍山嶰さんかい水隈すゐわいに點在して、雲烟の變化殆どきはまりなきにありといふ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
確かな学説と実験とに立脚した鮮明な政見を持っている場合はきわめて稀なのですから、これを二氏に望むことは気の毒にも感ぜられますが
選挙に対する婦人の希望 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
其の時院のけしきかはらせ給ひ、汝聞け、帝位は人のきはみなり。人道にんだうかみより乱すときは、天のめいに応じ、たみのぞみしたがうて是をつ。
それから満枝は益す禿のちようを得て、内政を自由にするやうになつたから、定めて生家さとの方へみつぐと思の外、きめものの外は塵葉ちりつぱ一本らん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ビクトワールは刑事連中の方ですでに自分等のことを嗅ぎ出して張り込んでいるんだとひとめに思い込んでしまっていた。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
而して會〻たま/\その街を過ぐる一行ありしがために、此一寰區くわんくは特に明かなる印象を我心裡に留むることを得たり。角きはめて長き二頭の白牛一車をけり。
電氣でんきの一きよく活字くわつじむすけていて、の一きよくかみつうじて、其紙そのかみ活字くわつじうへけさへすれば、すぐ出來できるのだと小六ころくつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
が、地理に関した点ばかりのゴクき書きで、役には立たぬ本だと、島から東京へ調べに行つたものが申しました。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「昨日こそ年はてしか春霞春日の山にはや立ちにけり」(巻十・一八四三)、「筑波根に雪かも降らる否をかもかなしき児ろがにぬほさるかも」(巻十四・三三五一)。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
その歌は數千のしろかねの鈴ひとしく鳴りて、柔なる調子の變化きはまりなきが如く、これを聞くもの皆頭を擧げて、姫が目よりみなぎり出づる喜をおのが胸に吸ひたり。
このヂユウ申し上げた滋賀津彦シガツヒコは、やはり隼別でもおざりました。天若日子アメワカヒコでもおざりました。テンに矢を射かける——。併し、キハみなく美しいお人でおざりましたがよ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
私方の小供を予備門に入れて実際の実験があるが、文部学校の教授法をこのまゝにしてやって行けば、生徒を殺すにきまって居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一三なすままにおほし立てて、一四博士はかせにもなれかし、一五法師にもなれかし、一六命のかぎりは太郎が一七ほだし物にてあらせんとて、ひて一八おきてをもせざりけり。
まへ蝦蟆がまにてやありけむ、くちなはなんいみじおぢける。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、凡愚ぼんぐの子のかぎりもなく訴えた。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
精神をきよめて進んで行きなさい
わがくに皇統連綿、天地ときわまりなし。しかして上世のふみけみするに、天孫降臨すというもの、これを今日にちょうすれば、はなはだ疑うべきがごとし。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
いやに疑るのは見っともない、男らしくもない、とそういうから、成程そうだと、自分ぎめで、好かれてると思ってる。ああ、ずっとれられたんだと思って、これでも色男に成済なりすましているんだ。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
林「う邪魔にせなえでもえが、是でちゃんと縁附えんづくけまっているからね、知らず/\して縁はな物味な物といって、ちゃんときまっているからね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奇異あやしく、怖しく思ふ程に、内野にありける十歳許なる死人を、此れ川原に持行ててよと責めければ、男終日長谷より歩みこうじて、力なく堪へ難くて、我れ長谷に三年月参りして
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
賄は七八人以下の団体稼だんたいかせぎの時分には廻りコックにて、これにも初めはひどく閉口したが今では仲々下手へたなおさんどんなどはだしだよ。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
旦那様だんなさま、誠にまア結構けつこうくすりでございます、有難ありがたぞんじます、疼痛いたみがバツタリりましてございます。主「それはるよ、くすりだもの……はおまへかえ。 ...
此人はキマる処が非常に善く応へる。とに角よい目の正月をした。
封印切漫評 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
兵法ノキョクハ、兵ヲシテ、ヨロコンデ死ナシムルニアリ
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コノ人(王子勇軍)日夜閣上ニ後宮ノ美嬪ビヒンヨウシ、色慾ニ耽湎タンメンスルコトキワマリナシ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)