“伐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
75.5%
13.8%
きり2.1%
ほこ1.4%
1.4%
きる1.1%
0.7%
きっ0.7%
ばつ0.7%
0.4%
おろ0.4%
ぎり0.4%
ころ0.4%
0.4%
0.4%
ばっ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがまへつたように人間にんげんおほくなるにつれて木材もくざいがいよ/\おほ必要ひつようとなり、どんどんるため、村落そんらくちかやまはもとより
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
其の時院のけしきかはらせ給ひ、汝聞け、帝位は人のきはみなり。人道にんだうかみより乱すときは、天のめいに応じ、たみのぞみしたがうて是をつ。
毎日こゝかしこの木を心のまゝにきりとりてたきゞにつくり、小屋のほとりにあまたつみおき、心にるほどにいたればそのまゝにつみおきて家にかへる。
修業の出來ぬも、事の成らぬも、過を改むることの出來ぬも、功にほこ驕謾けうまんの生ずるも、皆な自ら愛するが爲なれば、決して己れを愛せぬもの也。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
……けど、他人ヒトに言はせると、——あれはもう、二十幾年にもなるかいや——筑紫でたれなされた前太宰少弐ゼンダザイノセウニ—藤原広嗣—の殿トノ生写シヤウウツしぢや、とも言ふがいよ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山々の喬木たかききも春二月のころは雪にうづまりたるがこずゑの雪はやゝきえ遠目とほめにも見ゆる也。此時たきゞきるやすければ農人等のうにんらおの/\そりひきて山に入る、或はそりをばふもとおくもあり。
町の裏に繁っていた森も年々にり尽されて、痩せ土には米もみのらないのであった。唯一の得意先であった足尾の方へ荷物を運ぶ馬も今は何ほども立たなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
きって一のまぶしを定むらし 蕪村
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
なんじら二人とも天皇のおおせに従わず、無礼なふるまいばかりしているので、勅命ちょくめいによって、ちゅうばつにまいったのだ
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「甚助。どうかしたのか。この頃は、樹の梢へかかって、見事に枝をろす姿も、ちっとも見かけないが」
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしがうしろの山へ枯枝を拾いに行って、一時間ばかり経って帰って来て、それから枝をおろそうと思うと、土間に置いた筈の鉈が見えねえ。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
隱しぎり仕つり其外小前へ勘定に押領あふりやうすぢが御座りまして退役たいやく仕つりし事はすでに御役所にても御調御座りました儀又私し儀は村役人むらやくにんそう百姓のすゝめにより餘儀よぎなく親共勤めましたる跡故名主役を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
狼藉らうぜきを御心のまゝにし給ひしが、七月八日高野山へ上り給ふて、うきめを見給ひけり、同十五日北野にて盲者をころし給ひしが、其刀にて介錯かいしやくせられし也、まことに昔は因果の程をつゝしめよ
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
窺ひ今井樋口と心を合せ高倉宮の令旨りやうじを得るより雲の如く起り波の如く湧き越後に出で越前に𢌞り忽ち京都へのぼり時めく平家を追下おひくだし朝日將軍の武名を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
つぶでがすから、わしがに相違さうゐありあんせん、彼等あつらがなんなに出來できつこねえんですから、それ證據しようこにや屹度きつと自分じぶんはたけのがなひとでもつちやねえからさつせ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
附近の山林をばっさいして、丸木小屋をつくり、長屋をこしらえ、そして元々、こんどの鎌倉参戦は、新田殿のためにあらず、足利殿のために働いたものであると、口にも出して
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)