“東伐”の読み方と例文
読み方割合
とうばつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さぐりえた噂によれば、東伐とうばつの大事を割ッて、関東へそれを密告した者は、みかどの乳父めのと、吉田大納言定房であるというではないか。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
建立すこれ宮樣みやさまの始めにて一品准后の宮と稱し奉つり天子御東伐とうばつある時は宮樣を天子として御綸旨ごりんしを受る爲なり然ども天子には三種みくさの神器あり此中何れにてもかければ御綸旨を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
祈祷の首魁しゅかいも文観僧正だし、また常に、みかどの帷幄いあくに隠れて、東伐とうばつの謀議にあずかり、諸山の僧兵をして、みかどの御野望にくみさせんと、策しておる黒衣こくいの軍僧こそは、文観その人である、と
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)