“東寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうじ83.3%
ひがしでら16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして或る時などは——義貞自身、一万の精兵をひッさげて、敵中をけちらし、尊氏の本営、東寺とうじの門前までせまって、弓に矢をつがえ
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして若宮は髪を落し、法師の姿となって仁和寺にんなじ御室おむろの弟子になった。後に東寺とうじの一の長者安井宮の大僧正道尊といわれた人は、実にこの若宮であった。
自分の先祖のうちに一人室戸岬の東寺ひがしでらの住職になった人があるのでその墓参りをして来るようにという父からの命をうけていたことである。
初旅 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
最御崎ほつみさき寺、またの名を“東寺ひがしでら”は、山の上にあつた。木の根、岩角を、攀ぢつゝ、四十五分かけて上つた。杖と、いはひつけた草履とが、どんなに役に立つたらう。
にはかへんろ記 (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)