“平等院”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びょうどういん63.6%
びやうどうゐん36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平等院びょうどういんだったね? 扇の芝は? 『椎を拾いて世を送るかな』なんて生きている中から位一級を進めて貰いたがるところは頼政よりまさ俗物ぞくぶつだね」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
が、多病で——などといいたてて、早くに、堂上仕えをやめ、夏は、頼通の別荘、宇治の平等院びょうどういんへ間借りして、避暑がてら、「今昔物語こんじゃくものがたり」の著作などやっていた。
なみ/\の者ではよも渡すまじと見てあるところへ、殿は生月、梶原は磨墨、黒馬二匹が轡をならべて、平等院びやうどうゐんうしとら、たちばなの小島が崎よりざんぶ/\と乘り入つた。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
世を恨み義に勇みし源三位げんざんみ、數もなき白旗殊勝しゆしようにも宇治川の朝風あさかぜに飜へせしが、もろくも破れて空しく一族の血汐ちしほ平等院びやうどうゐん夏草なつくさに染めたりしは、諸國源氏が旗揚はたあげの先陣ならんとは
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)