“坤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひつじさる47.1%
こん29.4%
ヒツジサル17.6%
うしとら5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日は此屋敷からは、稍ひつじさるによつた山の端に沈むのである。西空の棚雲の紫に輝く上で、落日は俄かにくるめき出した。その速さ。雲は炎になつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
然しけんを父と称し、こんを母と称す、Mother Earth なぞ云って、一切を包容し、忍受にんじゅし、生育する土と女性の間には、深い意味の連絡がある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
日は、此屋敷からは、稍ヒツジサルによつた遠い山のに沈むのである。西空の棚雲の紫に輝く上で、落日ラクジツは俄かにクルメき出した。その速さ。雲は炎になつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
なみ/\の者ではよも渡すまじと見てあるところへ、殿は生月、梶原は磨墨、黒馬二匹が轡をならべて、平等院びやうどうゐんうしとら、たちばなの小島が崎よりざんぶ/\と乘り入つた。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)