“乾坤一擲”の読み方と例文
読み方割合
けんこんいってき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いっそ乾坤一擲けんこんいってきの壮麗な復活を願ってはと思うが、所詮は夢に終るだろう。——私はこんなことを考えながら法輪寺を巡るのである。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
第一、尊氏はなかなか急を見ても腰をあげないたちだし、よほどでないと、乾坤一擲けんこんいってきといったような大勝負には出ないほうの人である。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人公の老富豪が取引所の柱の陰に立って乾坤一擲けんこんいってき大賭博だいとばくを進行させている最中に、従僕相手に五十銭玉一つのかけをするくだりがある。
映画雑感(Ⅳ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)