“乾坤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんこん96.6%
あめつち1.7%
てんち1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知らずや宇宙は卿曹の哲学に支配せらるゝが如き狭隘けふあいなる者に非ず、天地の情、乾坤けんこんの美は区々たる理論の包轄し得べき者に非るを。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
誠に三宝の威霊にりて、乾坤あめつち相泰あひゆたかに、万代の福業さきはひを修めて動植はことごとく栄えしめむと欲す。
君臣相念 (新字旧仮名) / 亀井勝一郎(著)
船大工が謡を唄う——ちょっと余所よそにはない気色けしきだ。……あまつさえ、地震の都から、とぼんとして落ちて来たものの目には、まるで別なる乾坤てんちである。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)