乾坤てんち)” の例文
船大工が謡を唄う——ちょっと余所よそにはない気色けしきだ。……あまつさえ、地震の都から、とぼんとして落ちて来たものの目には、まるで別なる乾坤てんちである。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)