“てんち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天地76.8%
天智5.4%
轉地5.4%
天池3.6%
乾坤1.8%
天知1.8%
滇池1.8%
霄壌1.8%
霄壤1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、なんとなく、ひとよりも、そらくもが、いろ/\のかげつて、はなながめさうな、しづんださびしいおもむきつたのは、奧州あうしう天地てんちであらう。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
天智てんち天皇の昔から、ひと重のもので、ギュッと伊達だてにしごいて用いるからこそ、そういう名まえがついているくれえのものなのに、ふた重で袋仕立てになっているたアあんまり聞かねえからね
醫者いしやすこ呼吸器こきふきをかされてゐるやうだからとつて、せつ轉地てんちすゝめた。安井やすゐこゝろならず押入おしいれなか柳行李やなぎがうり麻繩あさなはけた。御米およね手提鞄てさげかばんぢやうおろした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
南冥なんめいへ行くんだ。天池てんちともいう。——そこにほうという鳥が行水ぎょうずいを使っている」
船大工が謡を唄う——ちょっと余所よそにはない気色けしきだ。……あまつさえ、地震の都から、とぼんとして落ちて来たものの目には、まるで別なる乾坤てんちである。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とあるは、柳村、びん博士のことである。その他に一葉の周囲の男性は、戸川秋骨とがわしゅうこつ、島崎藤村、星野天知てんち、関如来にょらい正直正太夫しょうじきしょうだゆう、村上浪六なみろくの諸氏が足近かった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
『水経注』に滇池てんち中神馬あり、家馬これと交われば、日に五百里行く駿駒を生むと。
与力と岡っ引では、身分は霄壌てんちの違いですが、なんかしらこの二人には一脈相通ずる名人魂があったのです。
二人は顏を見合せて、會心の微笑をかはしました。與力と岡つ引では、身分は霄壤てんちの違ひですが、何にかしら此二人には一脈相通ずる名人魂があつたのです。