“てんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
篆字44.4%
典侍33.3%
天智16.7%
躔次5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嵐うづまくところ、老樹の枝は魂あるもののごとく、さながら当年の金鼓の響を鳴すに通ふ。そが下にたてる「垂綸碑すゐりんのひ」は篆字てんじはやく苔むして見ゆ。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
中山大納言だいなごん菊亭きくてい中納言、千種少将ちぐさのしょうしょう(有文)、岩倉少将(具視ともみ)、その他宰相の典侍てんじ命婦能登みょうぶのとなどが供奉の人々の中にあった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
が、さらに著しいのは天智てんじ天皇崩御後における壬申じんしんの乱において、身分の低い舎人とねりや地方官をのみ味方とする天武天皇の軍が、大将軍大貴族の集団たる朝廷方を粉砕したことである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
やれ躔次てんじだの十二宮だのと、隅から隅まで知ってござる。