“押入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしいれ63.4%
おしい29.3%
おしいり2.4%
おしこみ2.4%
おっぺい2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盗賊とうぞくどもがなくなった時、押入おしいれの中にかくれていたさるは、ようようでてきて、甚兵衛のしばられてるなわいてやりました。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
だが、そこはまるで押入おしいれのようなせまい穴で、右も左も前も上も下も、みな行きどまり、どこへ行きようもなかったのだ。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
山脇やまわきと改ため以前の如く外科げくわを業とすれども南都とちがひ新規しんきの場所故何事も思はしからず漸々にほそけふりを立居たるに或日家内の者愛宕あたごへ參りける留宅るす盜人ぬすびと押入おしいり賣殘うりのこりし少しの道具を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
押入おしこみの前で死んだごとなって寝とる」
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
五八「旦那さん、こういう奴は矢張やっぱり話のよりを戻して、縄ア掛けて、名主様へ引いて往って、くれえ所へ押入おっぺいる方がよかんべい、鳥渡ちょっと名主どんの所へ往ってくべいか」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)